アルミ線
概要
エナメルアルミニウムマグネットワイヤー(エナメルアルミ線)は、コイル自体が振動するような場合の導電体として使用されます。アルミニウムは低密度の為め、コイル重量は類似銅線の3分の1にすることができます。この重量の利点は、動く部品のより簡単で効率的な加速を可能にし、結果的にハードディスクドライブのアクセスタイムを減らす、スピーカーやヴォイスコイルの音質と感度を上げるなど、パフォーマンスを向上させます。これらの用途に自己融着アルミ線が主に使用されます。エナメルアルミ線は、直径0.030mm から0.500mm (AWG 48 - 24)までの範囲で、全てのエナメル皮膜及び自己融着皮膜が整っています。全てのアルミ線は電気産業用途の基準であるEN AW-1350A (E-Al) に準じており、導体に要求される条件を保証しています。エナメルアルミ線に加え、エレクトリゾーラでは、0.030mmから0.500mmの裸アルミニウム線も製造しております。
特性
- 低密度でコイル重量を減少
- 素早い放熱
用途分野
- HDDヘッドアクチュエータ用VCMコイル
- ヴォイスコイル(例:ヘッドフォン)
- 高音響スピーカー
- 誘電ヒータ
- その他
代表データ
| Cu | Al | ||
| 銅容積率 | [%] | 100 | 0 |
| 密度 | [kg/dm³] | 8.9 | 2.7 |
| 抵抗値(IACS) | [%] | 100 | 62 |
| 導電率 | [S*m/mm²] | 58.5 | 36 |
| 抵抗率 | [Ohm*mm²/m] | 0.0171 | 0.0278 |
| 半田付性 | [-] | 良好 | 従来の半田不可 |
| 引張強度 | [N/mm²] | 220-270 | 120-140 |
アルミ線の半田性
アルミニウムの半田付けは可能ですが、厳しい管理を必要とする重要部分が数多くあります。たとえば、強靭な酸化アルミニウムにより、従来の方法を用いての半田付けはほとんど困難となります。除去するのに困難で、半田が乗りにくい酸化アルミニウム層が素早く形成されるためフラックスを使用しなければなりません。銅と比べ酸化アルミニウムが除去されにくいのは、融点が660℃の純粋なアルミニウムと比べて2030℃ととても高いからです。もうひとつ酸化アルミニウムの除去が難しい理由は、酸化アルミニウムの高い耐腐食性にあります。 従って、有機アミンベースのフラックス(最高285℃で使用)や無機フラックス(例えば、最高400℃で使用する水酸化ナトリウム)の様な、よりアタック性のあるフラックスがしばしば必要とされます。超音波半田槽もフラックスを使わずに酸化層を破ったりアルミに半田を乗せるために使用されることがあります。